お金に困ることは誰にでもあります。

そんなとき消費者金融のカードローンも、堂々と借りればいいものですが、なかなかそうは割り切れないことも。

家族に内緒で借入れをしている(したい)人もいるでしょう。

いきなり、消費者金融から郵送物があって、家族にバレてしまうことがあったとしたら困るでしょう。

郵送物がなく、家族に知られずに済むカードローンはあるでしょうか。

ちょっと工夫をすれば、身内にも知られずに利用することはできます。

郵送物は基本的になしにすることができる

郵送物という、この記事のテーマから先に解決しておきましょう。

消費者金融カードローンを契約して、郵送物を送ってもらわないようにすることは可能です。

最初の関門はローン専用カードですが、これについては郵送してもらう必要はありません。

特に即日融資を受けたい場合なら、郵送など選ばず店舗(自動契約機)で受け取るのが一番です。店舗内にATMがあって、すぐにキャッシングが可能です。

また、最近では振込融資のサービス向上やスマホキャッシングなどの手段もあって、カードを受け取らずに借り入れる方法も多様化しています。

カードの受取りにこだわる意味も薄れています。

問題になるのは契約と借入れの後に、発生する書面です。

消費者金融の根拠法令である貸金業法上のルールがあるため、法的義務として郵送物が発生してしまうのです。

貸金業法第17条の「契約締結時の書面の交付」という条文です。

この条文に基づき、カードローン契約を締結した際には、契約書面を速やかに利用者に渡さなければなりません。

自動契約機でカードを受け取る際は、契約書面もその場でもらえます。

ですが最近主流になっている申込み方法の多くの場合では、消費者金融と利用者とが対面することがないため、必然的に郵送せざるを得ないわけです。

条文自体は、消費者保護のための大事なルールを定めたものです。ですがこの結果、家族バレの危険が発生するのです。

ですが幸い、条文にも例外があって、第17条の7項に定められています。

利用者の承諾があるなら、電磁式方法により契約書面を提供できることが定められています。

電磁的記録とは法律条文によく出てくる難しい文言ですが、要は、利用者が事前に承諾しているなら、WEB上で書面を提示してもいいということです。

業者のほうも、わざわざ郵送などしたくありません。手間ですし費用も発生します。

ですから、どの消費者金融カードローンの申込みの際も、必ずこの、WEBで契約書面を提示することについての承諾要求のフローがあります。

申込みの際は、必ず承諾を入れるようにしてください。

クレジットカードの世界を考えればわかりやすいでしょう。最近はエコロジーの観点もあり、毎月の利用明細を送ってもらわず、WEBで確認する方法が主流になりました。

カードローンと根拠となる法律は違いますが、こちらも利用者の同意があって可能となっているサービスです。

契約書面

原則・・・郵送
例外・・・利用者の承諾によって、WEBで確認

郵送物の例外

郵送物が来ないようにして安心していても、その後はどうでしょうか。業者から送られてくるものは一切ないでしょうか。

最近では、DMは来ません。

来るとしたら、督促状です。返済が期日に遅れ、いつまでに支払うという意思表示もしない場合には、督促状が来たとしても仕方ないものです。

これは、滞納をした側が悪いのであって、業者の責任ではありません。

カードローンのルールを守らない人が、プライバシーを主張するにも限界があります。

銀行カードローンの場合、郵送物が来ることも

銀行というものは社会的に信用が高いものです。

ですから、送る側もそれほど配慮をしません。

銀行カードローンを借りている場合、わりと郵送物が届きます。

利用明細はWEBで確認できるとしても、カードローンに関するDMすら届くことがあります。

郵送物が迷惑なら、銀行に連絡して止めてもらうこともできます。

ただ銀行の郵送物の場合、家族に見られて困るものは、実際のところほとんどないはずです。

それに銀行であっても、本人の同意なく家族が見てしまう、個人情報に関する郵送物はありません。封筒や保護シール付きハガキの表書きを見るだけで、カードローンの利用がわかってしまうということは、まずありません。

カードローンを使っていることは、どこからバレる?

郵送物については解決しました。

ですがそれ以外でもさまざまなきっかけから、家族にカードローンがバレることがあります。

いったいどこからでしょうか。考えられるのは次の通り。

ローン専用カード
固定電話への連絡
銀行の通帳
ATMでの取引明細
WEB上のログ
スマートフォンアプリ
Eメール

このようなところでしょう。

対策を考えてみます。

ローン専用カードや銀行からバレる

ローン専用カードには、プロミスやSMBCモビットのように券面に業者名が書かれているカードもあるものの、基本的にはなんのカードなのかわからないようになっています。

とはいえ、なんのカードかわからないものを持っていることで、不審に思われることはあるでしょう。

カードは、持たないこともできます。

ただこの場合、普通には銀行口座に振り込んでもらうわけで、銀行から足がつくこともあります。

銀行も、ネット銀行など最初から通帳のない口座が増えていますから、家族の目から隠し通すことは不可能ではありません。

ですがそもそも、銀行はカードローンにリンクさせなくても使えます。

アコム以外の大手ではスマートフォンによるキャッシングが可能です。これなら、銀行もカードも不要です。

ただしセブン銀行でしか下ろせませんし、手数料も掛かります。

カードのほうを工夫する方法もあります。クレジットカードにしてしまえばいいのです。

これができるのは、アコムで発行しているACマスターカードと、SMBCモビットが発行しているTカードプラスnextです。

Tカードプラスnextは、二色あるうちの黒いデザインを選んでください。こちらには社名は書かれていません。

固定電話への連絡は?

自宅の固定電話に連絡があるとすれば、郵送物の場合と同様です。

つまり、滞納したときだけです。

業者もプライバシーは重視しますので、まずは携帯電話に掛かってくるもの。

無視していると、固定電話を届け出ているなら、掛かってくることもあるでしょう。

会員制サイトへのログイン

個人のプライバシーに属する部分については、自分で気を付ける以外に方法はありません。

パソコン、スマートフォンで、ログインが必要なサイトにすら平気で入られてしまう状況があるならば、そこから解決しないとカードローンをこっそり使うことなど不可能です。

ログイン管理は、バレないようにしましょう。Cookieを使ってログインしていれば、誰でもログインできてしまいます。

もっともわかりやすくバレる例を考えてみましょう。

スマートフォンの待ち受け画面に、消費者金融のアプリが表示されている
パソコンのブラウザのブックマークに、消費者金融がある

これでは無策もいいところ。

Google Chromeなどのブラウザにはシークレットモードがあります。

会員サイトにログインするときには、シークレットモードで毎回業者名の検索を掛け、毎回ID、パスワードを手入力するようにすれば、痕跡は残りません。

メモが必要な際は、手書きで残しておきましょう。

まとめ

郵送物を中心に、家に届かないようにして家族にカードローンを知られない方法を見てきました。

工夫をすれば可能ですが、くれぐれも滞納はしないようにしてください。

滞納すると、隠せなくなるかもしれません。